河川を通じた地域デザイン力研修を開催しました

2022.10.13

第4回①伊賀川模型の講評

目 的:河川を通じた地域デザイン力研修 第4回①伊賀川模型の講評
日 時:2022年10月6日(木)14:00~17:00
場 所:中央復建コンサルタンツ株式会社大阪本社大会議室

講 師:
吉村伸一流域計画室 吉村伸一氏
上條・福島都市設計事務所 上條慎司氏

CFKは、公共空間デザインの力を強化するため、能力開発に取組んでいます。
前回の研修では、愛知県岡崎市を流れる伊賀川の現地模型を製作しました。今回は、この現地模型を使って4つの班が検討した河川改修計画を発表し、講師の吉村伸一氏、上條慎司氏に講評していただく研修でした。

住宅地を流れる河川であることを考慮し、水辺に近づいていけるようにする空間構成を考えた班、現況の大木をできるだけ残すことを基本方針に据えた班、水の多様な流れを作ることを目指した班、片側拡幅として既存市街地への影響をできるだけ小さくすることを意識した班があり、それぞれコンセプトが異なる案が出てきました。

講師の吉村伸一氏、上條慎司氏からは、川の流れを理解した上で、川の働きをうまく引き出す形状や、制約条件を空間デザインに取り込む方法、人の動線を空間に取り込む方法についてアドバイスしていただきました。

第4回②伊賀川現地視察会

目 的:河川を通じた地域デザイン力研修 第4回②伊賀川現地視察会
日 時:2022年10月7日(金)15:00~16:00
場 所:愛知県岡崎市 伊賀川・乙川

講 師:
吉村伸一流域計画室 吉村伸一氏
上條・福島都市設計事務所 上條慎司氏

愛知県岡崎市の伊賀川の多自然川づくりの現場、乙川リバーフロント地区整備基本方針から始まるQURUWAプロジェクトと、乙川の周辺で展開する籠田公園、オト リバーサイドテラス等を視察しました。あいにく、この日は雨でしたが、川や公園で過ごす人々の姿が想像できる空間構成は参考になりました。

河川改修の際に、河積を拡大する方法として、河床を掘り下げるのではなく、低水路幅を拡げる方が、豊かな環境を作れることを伊賀川の現地で実際に目の当たりにしました。低水路幅を拡げることにより、洪水時に運ばれてくる砂礫の堆積が起きやすくなり、淵と瀬ができ、川自らの力で川らしい豊かな環境が再生されていました。視察当日には、住宅地の中を流れる川なのに、サギやカワセミを目撃しました。

午後は、乙川の周辺に戦略的に整備が進められた籠田公園や有効幅員16mの桜城橋(サクラノシロバシ)、オト リバーサイドテラス等を見学。川を整備するだけでなく、川を軸として戦略的に拠点を作っていくことで都市を再生している様子を感じることができました。これは、市民運動と行政による都市政策が合体することの重要性を示唆しています。

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