中期経営計画2025-2027を考えるにあたり
近年の中期経営計画では経営目標としての印象的なキーワードがありました。「プロジェクト志向」、「本質を極める」がそれです。
我が国を支えるインフラ関連業務を生業とするCFKとして、これらは極めて重要なキーワードであり、社員の成長、会社の成長には不可欠なものと考えています。これらを合言葉として全社員一丸となって取り組んできました。
社員の頑張りで堅調な業績も残せてはいたものの、企業活動の中では様々なことがありました。今般の中期経営計画を策定するにあたり、ふと疑問が沸きました。愚直に種々実行してきましたが、社業の本質的な部分で上記の経営目標が本当に達成できたのだろうか、という疑問です。
日々経済状況の変化や技術革新が起こり、社業の取り巻く環境は変化を続けます。これを目の当たりにすると「プロジェクト志向」や「本質を極める」という行動にはゴールはないと言えます。自らを律し、常に足元を見つめ、技術者集団としてのしっかりとした基盤があってこそ「プロジェクト志向」や「本質を極める」ための継続行動が可能となるはずです。
再生と創造
CFKは建設コンサルタントの老舗です。この記事を書いている次年度には80周年を迎えます。歴史と伝統のあるCFKは、多くの先輩方の努力で関西では「復建さん」の愛称で呼ばれ信頼も厚いものと自負しています。近年では、CFKの成長とともに全国各地の市場にも取り組み、各地での信頼は高まってきています。
一方、顧客側の発注方式は複雑化や大規模化が進み、技術力・サービス発揮に総合力やスピードが求められることが多くなっており、受注競争も激しさを増すばかりです。「こなす」だけでは顧客にとっては魅力がありません。堅固な基礎技術に基づく様々な技術力発揮、創造的な付加価値、これらの両立が顧客を引き付けるはずです。
「再生と創造」には、高い次元での技術継承を継続実践しつつ、それを駆使し、新しい分野にも挑戦しつづける集団の在り方としての意味を込めています。顧客の要求に対し、低い次元での顧客満足となっていないかを常に自問自答を行う、自ら高みを目指す社会人として律するべき、との理念を持ち続けたいです。
真の価値創造集団へ
中期経営計画にはCFKのあるべき姿を掲げています。概要としては以下のものです。
①高い次元の技術の継承及び発展
②能動的な価値創造と社会実装
③社員満足度の向上と組織ガバナンスの強化
①は歴史ある建設コンサルタントとしての最重要事項であり、②はCFKが他社と一線を画するための目標とするものと位置づけられます。両者ともに、経営層・社員が一体的に強い意識と危機感を常に保持・共有し続けることで、目指す姿が近づいてきます。③は企業の継続的発展に必要な事項です。ある意味当たり前のことのようにも思えますが、これらの姿に向けた日々の努力こそ重要な行動であると思います。
CFKではオフィス空間リニューアルに取り組んできており、その意図は「より創造的な行動を実現できる」空間整備であり、一部は共用を開始していますが、現在もなおリニューアルプロジェクトは進行中です。コロナ禍以降リモートワークなどの就労スタイルの変革が世に存在するようになりましたが、CFKの就労スタイルは大きな変化はなく、逆に社内コミュニケーションの深度化や高度化のニーズが高いです。この意識は技術継承と共に価値創造に繋がる行動であり、新しい空間を大いに活用してほしいと思います。
経営層・社員が自ら考える中期経営計画へ
今回の中期経営計画は、経営会議などでの議論を踏まえながら策定しました。経営計画は押し付けであってはならないと考えています。一度策定すれば終わりではなく、発展的な修正を行うことも視野に入れています。
策定後の議論はすでに始めており、各種会議等での議論や意見照会を行っているところです。経営層・社員それぞれがよりよい経営を実現するべく、様々なシーンで議論を交わし、発展させていきたいです。
畔取 良典Kurotori Yoshinori
常務取締役
経営企画本部長