保全技術

安全で安心、かつ快適な暮らしを提供する保全技術

CFKは、点検から、健全度診断、補修・補強の要否判定・提案・設計、長寿命化を前提としライフサイクルを考慮した長期的維持管理計画まで、多角的に事業者を支援し、持続可能な社会を目指します。

人々が日々の生活を安全で安心し、快適に過ごすためにはインフラストラクチャー(インフラ:社会資本)の整備と保全が欠かせません。主なインフラは、皆さんが普段何気なく利用している上下水道施設・電力施設・ガス施設・通信施設のほか、防災機能も含むダム・砂防・河川・港湾・海岸、橋梁やトンネルなどを含む道路・鉄道、インフラの集合体とも言える空港などが挙げられます。(ここでは、学校、公営団地、公民館などの建築系施設を除きます。)

主な既存インフラは、高度経済成長期に集中的に整備され、50年以上経過したものが多くあります。建設当時にはメンテンナスフリーと考えられていたインフラは、地震や豪雨などの自然災害、材料劣化、経年劣化などにより各種損傷・変状が見られ、損傷・変状が進展するとインフラが機能不全にまで至る可能性があり、我々の生活を脅かすリスクが高まっています。リスクは、完全に排除することはできませんが、軽減させることは可能です。

リスク軽減の一つに保全が位置付けられます。これまでの保全は、「事後保全」といって、病気が発症してから医師の診断を受けるような保全方法でした。しかし、近年は損傷や変状(病気の症状)が顕在化してからでは対策に困る、多額な補修・補強費用を要する、といった場合があることから、あらかじめ何らかの措置を講じることができるよう「予防保全」の考え方が一般的になっています。

予防保全を実現させるためには各種インフラの置かれている環境条件、設計・施工時期、使用材料、経年数など様々な情報のほかに詳細な調査(精密検査)により損傷や変状の原因を推定する必要があります。また、損傷・変状の進展を予測し、将来必要な対策費も推測する計画的で長期的な維持管理が重要です。

主な事例

平成30年度三河西地区橋梁点検業務

108橋梁を対象に、特殊高所技術や橋梁点検車等を用いた近接目視点検、鋼桁の亀裂特定のための磁粉探傷試験や落橋防止装置の溶接状況確認のための超音波探傷試験などの非破壊試験をしました。また、早期に補修が必要と判断された橋梁の補修詳細設計も実施し、ドローンによる画像取得のデモンストレーションのお手伝いもしました。

発注者:国土交通省 中部地方整備局 名古屋国道事務所
完成年:2019

平成29年度大江戸線(木場)トンネル特別全般検査業務委託

東京都交通局が管理する大江戸線トンネル部(清澄白河駅~麻布十番駅間)において、通常全般検査(1回/2年)の健全度判定の精度向上を目的に、特別全般検査を行いました。検査結果は、駅間毎に変状種別、健全度状況を視覚的に分かるよう整理し、どの駅間でどのような変状が見られ、健全度がどう違うのかが分かり、目的が達成できました。

発注者:東京都 交通局建設工務部
完成年:2018

新たな(橋梁・トンネル)点検技術検討業務

奈良県は、道路法の一部改正や健全性の診断結果の分類に関する告示を受け、定期点検(橋梁・トンネル)について、新技術の導入を視野に入れ、継続可能な点検方法や点検要領を検討することとしました。CFKは、主にトンネルを対象に新技術の実証実験を行い、新技術の特性の整理を行い、点検の効率化や費用等について検討しました。

発注者:奈良県
完成年:2016

平成27年度公共施設等の総合的かつ計画的な管理を推進するための計画づくり支援業務

大津市が所有する公共施設等について、現況を調査・把握・分析した上で、将来に向けた持続可能な都市経営とまちづくりを見据え、公共施設等の有効活用や再配置、適正な維持管理などの公共施設等を総合的な視点からマネジメントしていくための基本的な考え方や方針、数値目標などを含めた公共施設等総合管理計画の策定支援を行いました。

発注者:大津市
完成年:2016年

平成24年度新潟港・二見港国有港湾施設現況調査及び維持管理計画書作成業務

新潟港道路(トンネル)及び二見港の維持管理計画書を作成するために、国有港湾施設の現況調査を行いました。主な調査内容は、目視調査、打音調査、鉄筋腐食度調査、塩化物イオン含有量調査、中性化深さ試験です。トンネルは、継手部を有する沈埋トンネルであり、追加点検診断項目を加えた点検診断計画と維持補修計画を策定しました。

発注者:国土交通省 北陸地方整備局 新潟港湾・空港事務所
完成年:2013年

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