山岳トンネル設計

豊富な技術力により難題を解決します

山岳トンネルにおいては、都市部や不良地山での計画や重要構造物との近接施工を余儀なくされるケースが増加しているため、高度な設計技術を駆使して問題の解決を図っています。また、アセットマネジメントや自然エネルギーの有効活用、省エネルギー対策等の積極的な提案を行っています。

プロジェクト志向で技術を磨く ~あらゆる難題を楽しむ~

新東名高速道路 今里第一トンネル

平成11年、新東名高速道路プロジェクトで唯一の大断面双設トンネルの設計に挑戦しました。都市部の8F建てビル直下、脆弱な地山、小土被り・近接トンネルという悪条件。

当時の担当者は山岳トンネルの経験はほとんど持っていませんでしたが、過去の実績から得た知見を吸収し、現場での試験施工を自分の目で確認、有識者で構成される検討会での議論に参加し、この難題を解決する過程を楽しんでいました。

あれから20年。この技術を磨き、挑戦するDNAはCFKトンネル技術者に受け継がれています。関西圏では、西宮名塩道路のトンネルで高速道路に近接、上部に神社、坑口部にマンションが存在という環境条件の中、国内でも事例の少ない上下線離隔90㎝の超近接トンネルを設計。さらに首都圏の横浜環状南線のトンネルでは、今まさに日本最大の大断面トンネル(新東名トンネルの約2.5倍)の設計に高度な設計解析技術(地盤解析、耐震設計、浸透流解析等)を駆使し、ECI方式という新たな取り組みの中で発注者・施工業者と一体となって挑戦しています。

地すべり地でのトンネル計画、長大トンネルにおける大量湧水対策、重金属を含有するトンネル地山への対応・・・など、CFKのトンネル技術の挑戦は続きます。

豊富な技術でトンネルをつくる ~計画・設計から維持管理、そして技術開発へ~

上 ひび割れの3次元展開図、下 動画測光による路面輝度解析

「良いものをつくる!」その実現には、トンネルの計画・設計から施工・維持管理までをサポートする技術が必要です。CFKのトンネル分野は、山岳トンネル以外の開削・シールドトンネルなどの地下構造物設計、トンネル・付帯電気通信設備の工事や施工管理、点検・維持管理の経験など、トンネルのライフサイクルを支えることができる技術者の集団です。さらに総合コンサルタントとして、道路、環境、地盤・防災分野といった技術者とも一緒になって業務を進めています。

研究・開発などにも貪欲です。新東名の71トンネルにおよぶ貴重な施工データの分析業務が公示された際も、CFK担当者は我が国のトンネル設計施工技術の集大成になるとの思いで公募型の技術提案に応募し見事特定された。これまでのプロジェクト志向に基づく実績の賜物でした。

維持管理技術の開発でも土木設計分野のBIM/CIMを先導するCFKは、トンネルの維持管理に向けた3次元データの活用などにも国交省と一緒になって日々研究を重ねています。また、他社があまり目をつけない付帯設備にも着目しトンネル照明の動画測光技術を開発。100本以上の既存トンネルで採用し、自治体の照明設備の更新計画に寄与しています。

CFK共通のDNAは新しい地図に姿を変える

CFKは鉄道事業分野のコンサルタントのトップランナーです。創業以来、70年以上にわたり蓄積してきた高度な技術で、日本の鉄道事業を支えてきました。現在施工中のリニア中央新幹線をはじめ、北は北海道新幹線、南は九州新幹線など全国にトンネル技術者が飛び回っています。

2015年、北陸新幹線は高崎-金沢が開業し、現在は敦賀までの延伸工事が実施されています。CFKはさらにその先の新大阪までの延伸プロジェクトに携わっており、まさに「新しい地図」に関わる仕事といえます。山岳地域や市街地の地下を通過することから、ここでもトンネル、環境、地質など、多くの専門技術者の経験やDNAが注ぎ込まれています。

主な事例

名塩道路八幡トンネル詳細修正設計業務

国道176号名塩道路の八幡トンネルは、中国自動車道とマンション等の住宅地に挟まれ、道路用地として限られた空間に計画されています。上下線トンネルの離隔は最小で約90cmとなる超近接めがねトンネルです。また低土被りとなる地形条件のため数値解析や施工事例調査に基づく構造の妥当性を検証のうえ設計しています。

発注者:国土交通省 近畿地方整備局 兵庫国道事務所
完成年:2012

平成23年度 1号笹原山中バイパス山中地区トンネル詳細設計業務

笹原山中バイパスは、現国道1号の線形不良を改善し、交通の安全性、走行環境の向上を目的に整備が進められています。当該バイパス区間には史跡山中城跡が存在しており、歴史的景観を保全する必要性から、低土被り・軟弱地盤という厳しい地形・地質条件下において、環境にやさしいトンネル構造として予備設計及び詳細設計を実施しました。

発注者:国土交通省 中部地方整備局 沼津河川国道事務所
完成年:2011

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