ぼくらの現在地点

コロナ禍で移動や交流が制限される中での入社となった2020年度新入社員。全社的にも前例のないテレワークで始まった彼らの社会人生活について、今回は東京本社・中部支社に配属された当時の新入社員4名で、入社してからの1年を振り返り、今後の展望を語りあってもらいました。

CFKとの出会い

石司:入社当時の1年間を振り返るにあたって、入社前に思い描いていたこと、そもそもなぜCFKに入社したか、から始めますか。

遠藤:昔から環境問題と交通問題に興味があって、大学では都市工学や都市計画を学んでいた。そのなかで、実質的な技術的検討ができるのは建設コンサルだと思って、事業内容が面白そうだったCFKを選んだ。

穴水:自分は、鉄道に携わる仕事、特に計画と設計をどちらもやってみたいと思っていたところでCFKの業務分野が魅力的だった。

石司:鉄道・計画に漠然と興味があって、その分野で活躍していることに魅力を感じた。就職活動当時はゼネコンや鉄道会社も見ていた。CFKに決めたのは会社説明会やOB訪問で「働いている方々の雰囲気が良いな」と感じたから。ただ、大阪を拠点としているので不安はあった。

中村:私は反対に、関西拠点という点が決め手の1つだった。自分がずっと東京だから異文化で面白そうだと思って。もちろん、業務実績や社風もみたうえで、だけど。

テレワークからのスタート

穴水:入社早々にテレワークが始まって、グループ員の顔や名前も分からない状態でのスタートだったけど、みんなはテレワークに関してどう感じている?

遠藤:最初は業務より勉強がメインだったこともあって、テレワークでも問題なかったけど、最近は上司に聞きたいことも増えた分、出社の頻度が上がっている。

中村:最初のうちは面識のない相手に電話かけるのがためらわれてメール連絡が多かったけど、そうすると作業依頼が難しくて。対面でないぶん細かく説明しようとするけど、そこに時間をかけるより自分で作業した方が早いかなと思ってしまって。これは今でも苦手意識がある。

石司:自分のグループではweb会議システムで画面共有しながら作業説明をするようにしていて、結構便利だと思っている。あとは、作業色の強いものをテレワークの日に当てるようにしている。

穴水:自分も社内にいると、電話対応等で集中が切れやすいから、個人作業は在宅勤務の日にやるようにしている。あとテレワークだと昼休憩中に横になれたり、オンオフがつけやすいというのが良い点だと思う。

中村:私は逆に在宅だと人の目がないから集中力が続かない。向き不向きは結構人によって分かれる気がする。

遠藤:自分は通勤時間が長いので通勤がないのは嬉しい。ただ、自宅だと通信環境やデスク・チェアの質など、働く環境としては劣る。だから、家の近くでサテライトオフィスみたいな環境が利用できるのが理想かな。

中村:この先しばらく完全な出社は難しそうだし、選択肢ができるといいよね。

2020年4月、新入社員研修での発表(穴水)
画面共有で在宅社員と相談(石司)

社会人1年目の仕事

中村:今どんな業務をやっていて、入社前に思い描いていたこととギャップはあるかも併せて聞いてみたい。

石司:大阪万博関連の地下鉄開削トンネルの設計業務を担当している。入社してすぐの頃は計算書や図面の単純な修正作業をしていたけど、徐々に自分で考える作業が増えてきた。別の業務でも、単純スラブという基本的な構造物の計算書を自分で作っていて、自分の手を動かしながら取り組んでいる。

穴水:石司君と同じ鉄道系部門だけど、自分は構造計算というよりは計画寄りの仕事をしている。新駅の構造計画や新幹線の路線検討をメインにやっていて、入社前にやってみたかった仕事とマッチしていると思っている。

遠藤:入った頃から道路の縦断線形などの検討をしていて、最近は同じ路線の都市計画変更の説明会資料の作成がメイン。資料作りでは、「広幅員」と「幹線」、みたいに言葉の選び方1つで議論に影響が出るから難しい。ただ、入社前は交通計画や概略設計など、上位の計画・設計をやりたいと思っていたけど、あまり携われていないので少し残念。

穴水:確かに、一般向けの資料の言葉選びはセンシティブな面がありそう。説明会の資料作成とかはいずれ計画の仕事をするときの糧になりそうではあるよね。

中村:部署の特徴でもあると思うけど、計画系は業務の幅が広くて、駅前広場のレイアウトから、セミナーの開催支援、データの活用法を検討する研究寄りの業務など多岐に渡っている。色々経験が出来て面白い一方で、幅が広い分、1つの業務で得たスキルが次の業務で活かせる、みたいな成長は正直あまり実感できていない。

遠藤:業務内容がバラバラに感じるのは、入社したばかりだからという面もあると思う。逆に設計でも、やっていくと違いが実感できるかもしれない。

仕事って楽しい?

中村:社会人として働いてみて、仕事について今どう思っている?もっと直球で聞くと、仕事楽しい?

穴水:すべてが順調満帆とは言わないけど、もともと鉄道が好きなので、興味を業務に活かしながら楽しく前向きに仕事ができているかな。

石司:自分は鉄道マニアではないけど、その分、知らないことが多いので新鮮で楽しい。ここってこうなっているんだ、みたいな興味が湧いてくるようになった。自分で手を動かすために育成担当から時間を確保してもらっているから良い勉強になっている。

穴水:日々新たな発見や学びがあるから、見える世界が広がっていくような気がして楽しいよね。自分も一つの業務に費やせる時間を多めに見積もってもらっている。

石司:ただ、できるようになったことは確実に増えているけど、若手の先輩方を見ているとまだまだだなといつも思わされる。

遠藤:自分は業務をこなすことに必死で、あまり楽しむ余裕はない、というのが正直なところ。締め切りまでに自分のなかでの明確な正解に辿り着けずに妥協してしまったり、発注者からの指示どおりに作業をこなすだけになってしまったりと、実力不足を感じる場面も多い。

中村:入社直後からはできるようになったことも増えて、部分的には楽しめている。ただ、少し引いて考えるとモヤモヤすることもある。夏頃に参加したコンペで、あるエリアの課題抽出から空間デザインの提案まで通して考える経験をしたんだけど、業務をやっていると実際の自分の仕事って事業全体の中のごく一部だなと感じる。今やっている作業が最終的にどう実空間に繋がるのかが見えにくいというか。とにかく新人の間はやるべきことをやって、できることを増やしていく期間だと思うことにしている。

大阪本社とのWebでの検討会議(遠藤)
時節柄、現地を見る機会は貴重だった(中村)

ぼくらの目指す先

遠藤:最後に、これまでの振り返りも踏まえて、今後の展望についての話で締めくくりとしましょう。

穴水:現在やっている構造計画の仕事も面白いんだけど、しっかり構造計算をやるような仕事や、あるいは大学でやっていたような計画系の仕事にも挑戦してみたい。

石司:自分は穴水君がやっているような鉄道の計画分野にもチャレンジしてみたい。あとはやっぱり慣れ親しんだ東京や関東の仕事をしてみたいかな。

中村:まず、今関わっている仕事が形になるところを見たい。仕事で自分がやったことが、実社会に繋がっていく実感が持ちたい。ゆくゆくは、長期的に関われるようなプロジェクトに参加できたらと思う。

遠藤:逆に、自分は何かを形づくることへのモチベーションよりも、なにを造るか、造るか造らないかという上位の意思決定に携わってみたい。あと、発注者の指示をこなすのではなく、提案できるようにもなりたい。最近は「コストに対する人類全体の幸福度の上昇率で考えると、インフラの整備効果は、整備が進んでいない地域のほうが高いのでは?」という思いがあって、海外業務に携わりたいとも考えている。

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