“偶然“に出会いに行く場所
184日。私はこの期間に、数えきれないほどの“ワクワクする瞬間”を求めて旅をしました。最先端技術、世界の文化、芸術、料理、そして人々。触れて、観て、聴いて、香りに包まれ、味わい、感じる。五感を通じて、あらゆる好奇心が刺激されました。国内外合わせてすべてのパビリオンを訪れ、その数は193にのぼりました。
振り返れば2018年。開催が決定した年、当時高校生だった私は「7年後に地元で大きな国際的イベントが開催されるんだ!」という高揚感で溢れていました。
それ以来、私は何度も開催場所である夢洲に訪れました。まだ何も建っていない広大な土地に立ち、そこに世界中の人々が集い、最先端の技術や文化が交差する未来を思い描くたびに、胸が高鳴っていました。友人たちの目には何もないその場所で、目を輝かせていた私の姿が少し不思議に映っていたようでした。
オンラインで何でも手に入る時代に敢えて足を運び、偶然の重なりを感じることができる万博は、貴重な経験の一つとなりました。
未来のカケラ
「万博には何があるのか」とよく聞かれますが、私にとっては「何があるか」よりも「何かのキッカケ」にすぎないと考えています。“万博に行く事”が目的ではなく、自身の未来を描くための一手段なのです。それは最新の技術だけでなく、世界の食文化、考え方、人との出会い、また自分たちの国について改めて振り返るキッカケにもなっているでしょう。だからこそ私はその未来を探しに足繁く通いました。
そのなかでも今回は、”GREEN”を中心に紹介します。ここでは紹介しきれないパビリオンは、独自にポータルサイトを作成したので、そちらもご覧ください。趣味趣向やテーマ、食など様々な角度から探すことができるようになっています。
GREENを感じたパビリオン
万博記録ポータルサイト
他のパビリオンはこちらをご覧下さい
https://sites.google.com/view/bannpaku-boy/%E3%83%9B%E3%83%BC%E3%83%A0
GREENはパビリオン以外にも!?
万博会場の中心には「静けさの森」という森が存在しています。万博会場の賑やかさとは反対に、静かに心を落ち着かせることができます。この森の木は、大阪府内の公園で間伐する予定だった約1,500本もの木が植えられています。「いのち輝く未来社会のデザイン」のなかでこの森は“いのちをつなぐ森”としての役割を果たしています。
小角 昌弘MASAHIRO Kosumi
管理総務本部
総務室