CFKが携わってきた中之島通の歩行者空間化が、2025年グッドデザイン賞ランドスケープ、土木・構造物カテゴリーで受賞しました。
 中之島通の歩行者空間化事業は景観上重要な区域にある中之島において、大阪都心の貴重なオープンスペースとして、世界に誇る水都大阪のシンボルにふさわしい新たな歩行者主体の公共空間を創出するために実施されました。公会堂のシンボル性の演出により「文化・芸術の交流の場」としてふさわしい、高質な空間へと再編し、新たな日常的な水都の風景を生み出しました。
 CFKは中之島通(堺筋(難波橋-公会堂前)の施工時におけるデザイン監理とともに、中之島通り(公会堂周辺)の道路空間再編(1車線化)にかかる各種調査・計画・詳細設計、デザイン監理、関係者合意形成支援を行いました。また、整備後の歩行者空間の利活用・維持管理の在り方を検討するため、(仮称)中之島広場沿道連連絡会の運営、利活用の試行となる社会実験の企画運営、今後の利活用の在り方・利活用ルールとして、コンセプトブック・利活用ガイドラインの作成、仕組みの検討等を行いました。
デザインのポイント
 1.道路を廃止した歩行者空間化により、車中心から人中心への転換を象徴する空間を実現
 2.地域住民・交通管理者との徹底した協議を重ねて、面的な交通再編による車道の廃止・縮小を実現
 3.利活用社会実験を重ねて、周辺施設との一体の利活用・マネジメントのあり方を設計や利活用計画に反映
グッドデザイン賞 審査委員 評価コメント
 「車中心から歩いて楽しい街へ。言うは易く行うは難しの見本だろう。道路を廃止して歩行者専用道路へ、おしゃべりな市民の多くが当初は反対したであろう。それを実現したのは、関係者の熱い「正しい想い」と、中之島公会堂をはじめとする大阪のシンボルたる歴史的な景観、御堂筋の取り組みが後押ししたのであろう。このプロセスと成果が、大阪はもとより、世界の標準になって欲しい。人の安心と幸せを実現する都市空間は、人の良識と熱意、脈々と受け継がれた歴史への尊敬の念が創るのだということを。」
グッドデザイン賞は、日本で唯一の総合的なデザイン評価・推奨のしくみです。 60年以上にわたり「Gマーク」とともに広く親しまれながら、 デザインによって、暮らしや社会をよりよくしていくための活動をしています。
詳細は以下よりご覧ください。
 https://www.g-mark.org/gallery/winners/31082
また、2025年度グッドデザイン賞受賞展でパネル展示も行いますのでお立ち寄りいただければ幸いです。
GOOD DESIGN EXHIBITION 2025  -2025年度グッドデザイン賞受賞展-
 会期 11月1日(土)~11月5日(水) 11:00-19:00
   ※ 11月1日は13:00開場、11月5日は18:00閉場
 会場 東京ミッドタウンB1Fホール・アトリウム/4Fカンファレンス/5Fデザインハブ
 内容 2025年度全受賞デザイン展示
 入場無料・事前予約不要
詳細は以下よりご覧ください。
 https://www.g-mark.org/learn/past-awards/gda-2025/gde2025
 
											