河川を通じた地域デザイン力強化に関する研修(令和6年度 第5回)を開催しました。

2024.10.11

●令和6年度 第5回 トレーニング研修

CFKは、公共空間デザインの力を強化するため、能力開発に取組んでいます。

講師に吉村伸一氏(吉村伸一流域計画室)をお招きし、河川空間とその周辺の地域づくりを一体的に考える力をチーム演習によって鍛えています。  今年度の研修では、「治水と環境の統合」、「歴史的土木遺産の保全活用」、「治水とまちづくり」をテーマに挙げています。

日 時:2024年8月22日(木) 13:30~17:00
場 所:新大阪丸ビル別館 5F会議室
講 師:吉村伸一流域計画室 吉村伸一氏

 令和6年度 第5回研修では、3年間の研修の集大成となる研修成果報告会を行いました。
 令和4年度から始まった当研修では、多自然川づくりの第一人者である吉村伸一氏から、多自然かわづくりの技術やポイント、河川を通じた地域デザインについて学んできました。
 当研修においては、河川分野だけでなく、都市計画や環境といった様々な分野の技術者が研修に参加し、知見や見聞を広げてきました。
 研修報告会では、3年間の研修を踏まえ、各自の気づきや学びについて発表し、議論を行いました。

例えば、以下のような気づきや学びに関する意見がありました。
・現場を見ること、歩くことから気づきを得ること
・その地域の来歴や河川と地域の歴史を知ること
・河川内だけで考えず、背後地も含めたトータルデザインが重要であること
・二次元、三次元の図面だけでなく、模型を使って対象地域を総合的に捉えること
・川が川らしく環境をつくっていけるように、room for riverを確保すること
・定規断面にとらわれず、その地域にふさわしい河道の形状を考えること
・河道内は全て人の手で整備せず、ある程度、自然の営みに任せること
・治水と利水・環境はトレードオフではなく、同時に満たすべきものであること
・整備がゴールではなく、維持管理も含めた体制づくりが重要であること
 また、吉村氏からも、改めて川づくり・まちづくりに対する熱い思いをお聞きすることができ、「本質を極める力」の重要性を学ばせていただきました。

 今後は、研修で得られた知見を業務に活かし、本質を考えたより良い川づくり・まちづくりを目指し、研鑽を積んでいきたいと思います。

過去の記事はこちらへ
令和6年度 第4回
令和6年度 第3回
令和6年度 第1回、第2回
令和5年度 第3回、第4回
令和5年度 第1回、第2回
令和4年度 第4回

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