Osaka Metro と CFK 過去から未来へ、良きパートナーとして〔3/3〕

3.新たな分野への取り組み

(1)鉄道の自動運転

11 自動運転の乗務形態による分類 3)

Osaka Metro Groupの中期経営計画2)では、2025年大阪・関西万博に向け、中央線の夢洲への延伸とともに、地下鉄の自動運転化(レベルGoA2.5(添乗員付き自動運転)を想定)(図11)を目指し、2024年度に中央線阿波座駅~夢洲駅(仮称)間での実証実験を予定しています。

人口減少社会にある我が国では、鉄道分野でも、運転士や保守作業員等の確保が困難になりつつあります。全国的には、国土交通省や一般社団法人日本地下鉄協会で鉄道の自動運転化に向けた検討が行われています。CFKは、地下鉄協会の調査検討委員会に委員として参加し、検討を支援しています。

(2)未来分野

Osaka Metro Groupでは、地下鉄の自動運転化の他、バスの自動運転化、MaaS推進やオンデマンドバスの導入等を掲げ、最先端技術の活用による安全性とサービスの向上を目指しています。CFKは、自動運転バスやオンデマンドバスの導入に向けた検討を支援しています。

「バスの自動運転化」では、2018~19年度にOsaka Metro Groupである大阪シティバス株式会社の営業路線での導入に向けた検討や実証実験の企画・実施を支援しました。当時CFKでは、様々な業務で自動運転の情報収集等を行ってきたものの、導入を見据えて取り組んだ実績はなかったため、みずほフィナンシャルグループとコンソーシアムを立ち上げ、大阪市内における自動運転バスの導入可能性を検討するとともに、うめきた地区及びベイエリア(舞洲)で実証運行を支援しました(写真12、13)。

12 大阪市内での自動運転バス実証実験の様子 (うめきた地区)
13 大阪市内での自動運転バス実証実験の様子(ベイエリア)
14 オンデマンドバスのイメージ2)

オンデマンドバスは、従来の路線バスと異なり、利用者の予約に応じて運行時刻やルートを随時設定する仕組みであり(図14)、Osaka Metro GroupがMaaS推進の一環として取り組んでいます。この取り組みでも、CFKはみずほフィナンシャルグループとのコンソーシアムにより実証運行の支援を行い、2021年から生野区・平野区で社会実験として運行を開始しています。

これからのOsaka MetroとCFK

CFKは「身近な設計会社」をきっかけに、70年以上に渡ってOsaka Metroの設計に携わり、Osaka Metroと共に切磋琢磨し、成長してきました。今後も、構造物の維持管理、リニューアル、安全対策、防災といった対応は、継続して必要です。さらに、ドローンなどを用いた新たな点検・検査、鉄道やバスの自動運転、MaaS推進といった未来社会への対応も必要となります。CFKは、設計分野に加え、新たな未来社会に対応するOsaka Metroのパートナーとしてこれからも共に切磋琢磨し、成長していきます。

【参考資料】
2)「 Osaka Metro Group 2018-2025年度中期経営計画(2020年度改訂版)」(2020年5月, Osaka Metro Group)
3)「 鉄道における自動運転技術検討会 令和元年度とりまとめ」より作成(国土交通省, 令和2年7月)

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