持続可能な社会づくりを目指して

インフラ整備事業は私たちが将来世代に引き継ぐべき貴重な自然・環境に大きな影響を与える可能性があります。CFKでは例えば九州新幹線関連事業やすさみ串本道路といった鉄道・道路事業の環境アセスメントや貴重動植物の調査などを通じ環境保全のための対応策を提案しています。海の豊かさについては、例えば関西国際空港や大阪湾フェニックスなどにおける生態系を考慮した護岸設計などを通じ海域生物の生息環境や水質の保全を図っています。

気候変動に伴う災害の激甚化への対応も急務となっています。CFKでは例えば紀伊山地などにおける降雨災害の復旧設計や点検・維持管理、防災対策事業の計画設計などを通じ、災害に対する地域の安全性向上を目指しています。

上下水道の整備・更新に関する計画や設計を通じ、安心して飲める水と衛生環境の向上にも貢献しています。

CFKは広域的な都市交通マスタープランを定める「近畿圏総合都市交通体系調査」には第１回（1970年）から半世紀に渡り継続して取り組んでいます。その実績も活かし、全国各地の立地適正化計画、まち・ひと・しごと創生総合戦略、交通体系マスタープラン、都市交通戦略など様々なまちづくり・交通計画に携わっています。例えば京都・四条通における徒歩と公共交通優先の交通まちづくりや宮城県・女川町における震災復興まちづくりなどを通じ、地域の人々が住み続けられるまちの実現を目指しています。

大阪府下の下水熱活用検討や名古屋市及び近郊の燃料電池バス実現可能性検討などカーボンニュートラル実現を目指したクリーンエネルギーの導入についても取り組んでいます。

人や物を輸送する交通インフラは私たちの経済活動を支える重要な基盤施設です。CFKは、例えば全国の整備新幹線や地下鉄、高速道路等のルート選定から事業計画策定、構造物設計、施工時の現場技術支援など、鉄道や道路インフラの整備の様々な面に関わることにより、人々の快適で自由な移動の実現に貢献しています。

経済がグローバル化する中、島国日本の海外との交流を担う港湾や空港も重要なインフラです。CFKは、例えば京浜港や阪神港といった拠点港湾の機能強化など、国際インフラの計画・設計を通じて国際的な経済活動を支えています。

作った構造物を長く使えるように、ＣＦＫは、点検から、健全度診断、補修・補強・長寿命化の提案・設計、ライフサイクルを考慮した長期的維持管理計画まで、多角的に事業者を支援し、経済活動を持続的に支えるインフラのメンテナンスを担っています。

SDGsのウェディングケーキモデルの最上層にはパートナーシップが掲げられています。社会を支えるインフラには多くのステークホルダーが関わっており、地域の持続性に貢献するインフラづくりには様々な関係者とのパートナーシップが重要です。CFKは戦後の建設コンサルタント黎明期からインフラ建設を担う行政官庁のパートナーとしてインフラの調査・計画・設計を担ってきました。また、近畿圏を中心とする鉄道事業者とも鉄道事業を進めていく長年のパートナーとして歩んできました。

今後は従来の建設コンサルタント業務の枠に捉われず、地域住民と行政との協働による「まちづくりの仕組みづくり」、事業運営や事業全体のマネジメントという形での「直接的なまちづくりやインフラ事業への関与」等、新たな領域、新たな役割にも果敢に挑戦しています。